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NuxtJSとは?

Nuxt.jsとは、Vue.jsをベースにしたフレームワークで、主にサーバーサイドレンダリング(SSR)や静的サイト生成(SSG)を簡単に実現できるのが特徴です。

主な特徴

  1. サーバーサイドレンダリング(SSR)対応
     SEO対策や初期表示速度の向上に有効です。

  2. 静的サイト生成(SSG)
     静的なHTMLファイルを生成でき、ホスティングコスト削減や高速な配信が可能です。

  3. ディレクトリ構造による自動ルーティング
     pagesディレクトリにファイルを追加するだけでルーティングが自動生成されます。

  4. Vue.jsのエコシステムを活用
     VuexやVue Routerなど、Vueの公式ライブラリとシームレスに連携できます。

  5. プラグインやミドルウェアの拡張性
     認証やAPI通信など、さまざまな機能を簡単に追加できます。

  6. 開発体験の向上
     ホットリロードや自動ビルドなど、開発効率を高める機能が充実しています。

Nuxt.jsは、Vue.jsで中〜大規模なWebアプリケーションや、SEOが重要なWebサイトを構築したい場合に特におすすめのフレームワークです。

学習ルート

  1. Vue.jsの基礎を学ぶ
     Nuxt.jsはVue.jsをベースにしているため、まずはVue.jsの基本文法やコンポーネント、ライフサイクル、ディレクティブなどを理解しましょう。

  2. Nuxt.jsの公式ドキュメントを読む
     Nuxt公式ドキュメントは非常に充実しており、チュートリアルやガイドが揃っています。

  3. プロジェクトを作成してみる
     npx nuxi init <project-name> でプロジェクトを作成し、実際に手を動かしてみましょう。

  4. ルーティング・ページ作成を体験
     pagesディレクトリにファイルを追加して自動ルーティングを体験します。

  5. データ取得(fetch, asyncData, useFetch など)を学ぶ
     APIからデータを取得し、ページに表示する方法を学びます。

  6. プラグインやミドルウェアの活用
     認証や共通処理など、Nuxtの拡張機能を使ってみましょう。

  7. デプロイ・静的サイト生成を試す
     nuxi generate などで静的サイトを生成し、VercelやNetlifyなどにデプロイしてみましょう。

  8. 実践的なアプリを作る
     Todoアプリやブログなど、簡単なアプリを作りながら理解を深めていきます。


この学習ルートに沿って進めることで、Nuxt.jsの基礎から応用まで体系的に身につけることができます。

上級レベルを目指すために学ぶべき内容

  1. カスタムモジュール・プラグインの開発
     Nuxtのモジュールシステムやプラグインの仕組みを理解し、独自の機能拡張を作成できるようにしましょう。

  2. サーバーサイド機能(Nitro, API Routes, Middleware)
     Nuxt 3以降ではNitroサーバーやAPIルート、サーバーミドルウェアの活用が重要です。バックエンド連携や認証、API設計なども学びましょう。

  3. パフォーマンス最適化
     画像最適化、コード分割、キャッシュ戦略、プリフェッチ・プリロード、Lighthouseによるパフォーマンス計測など、実運用を意識した最適化手法を学びます。

  4. SEO・OGP・メタ情報の高度な制御
     head管理や動的メタタグ、OGP画像生成、構造化データの埋め込みなど、SEOをさらに強化する技術を習得しましょう。

  5. テスト(ユニットテスト・E2Eテスト)
     JestやVitest、Cypressなどを使ったテスト自動化、CI/CDパイプラインへの組み込みも実践しましょう。

  6. TypeScriptの活用
     型安全な開発のためにTypeScriptを導入し、型定義や型推論、型ガードなどを活用します。

  7. 大規模開発の設計パターン
     ディレクトリ構成、状態管理(Pinia/Vuex)、依存性注入、コンポーネント設計、コード分割戦略など、スケーラブルな設計を学びます。

  8. CI/CD・自動デプロイ
     GitHub ActionsやGitLab CI、Vercel/Netlifyの自動デプロイ設定など、開発フローの自動化も重要です。

  9. 国際化(i18n)やアクセシビリティ(a11y)
     多言語対応やアクセシビリティのベストプラクティスも押さえておきましょう。


これらの内容を段階的に学ぶことで、Nuxt.jsを使った本格的なWebサービス開発やチーム開発にも対応できる上級エンジニアを目指せます。

Nuxt.jsの主なAPI一覧

ページ・データ取得系

  • useAsyncData:非同期データ取得(Nuxt 3)
  • useFetch:APIからデータ取得(Nuxt 3)
  • asyncData:ページコンポーネントでのデータ取得(Nuxt 2)
  • fetch:ページコンポーネントでのデータ取得(Nuxt 2)

ルーティング・ナビゲーション

  • useRoute:現在のルート情報取得
  • useRouter:ルーターインスタンス取得
  • navigateTo:プログラムによるページ遷移

ストア・状態管理

  • useState:グローバルな状態管理
  • useCookie:Cookieの取得・設定

その他

  • defineNuxtPlugin:プラグイン定義
  • defineNuxtRouteMiddleware:ルートミドルウェア定義
  • useHead:metaタグやtitleの設定
  • useRuntimeConfig:ランタイム設定の取得

サーバーサイドAPI(API Routes/Nitro)

Nuxt 3では、server/api/ ディレクトリにファイルを作成することで、APIエンドポイントを簡単に追加できます。

例:server/api/hello.ts を作ると /api/hello でアクセス可能。

// server/api/hello.ts
export default defineEventHandler((event) => {
return { message: 'Hello from API!' }
})

公式ドキュメント

主なAPIやサーバーサイドAPIの使い方を把握することで、より柔軟で高度なアプリ開発が可能になります。