Amazon Elastic Container Service 完全マネージド型コンテナ

Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS) は、フルマネージドのコンテナオーケストレーションサービスであり、コンテナ化されたアプリケーションのデプロイ、管理、スケーリングを容易にします。フルマネージドサービスとして、Amazon ECS には AWS の設定や運用のベストプラクティスが組み込まれています。また、Amazon Elastic Container Registry などの AWS ツールや Docker などのサードパーティツールと統合されており、環境の管理ではなくアプリケーションの開発に集中しやすくなっています。AWS リージョン全体のクラウド環境やオンプレミスでコンテナワークロードを実行・スケーリングでき、コントロールプレーンの管理の複雑さを伴うことなく運用が可能です。

👉 Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS) は、クラスター上のコンテナの実行、停止、および管理を容易にする、高度にスケーラブルで高速なコンテナ管理サービスです。

利点と機能

サーバーレスオプション

Amazon ECS の機能は、AWS Fargate サーバーレスコンピューティングエンジンと統合されています。AWS Fargate を使用すると、Amazon EC2 インスタンスのプロビジョニングと管理が不要になり、アプリケーションの構築に集中しやすくなります。Fargate では、アプリケーションごとにリソースを指定および支払いできるため、アプリケーションのセキュリティが向上します。

大規模なパフォーマンス

Amazon ECS は、Amazon のいくつかの主要サービスを強化し、長年にわたって高度にスケーラブルなサービスを実行してきた経験から開発されたテクノロジーを基盤として構築されています。ECS を使用して、複雑性のニーズがある何千ものコンテナを迅速に起動できます。

信頼性が高い

Amazon ECS は、22 のリージョンにわたって 69 のアベイラビリティゾーン (AZ) を持つ最高のグローバルインフラストラクチャで実行されています。AWS は、複数のアベイラビリティゾーンを持つ利用可能なリージョンを提供しており、その数は 2 番目に大きなクラウドプロバイダーと比して 2 倍を超えています (22 対 8)。Amazon ECS は AWS Compute SLA によって支えられています。これにより、Amazon ECS の月間稼働率が 99.99% 以上保証されるため、安心感が得られます。

最初にキャパシティープロバイダーを使用するアプリケーション

Amazon ECS キャパシティープロバイダーを使用すれば、インフラストラクチャを気にせずにアプリケーションの構築と管理に集中できます。キャパシティープロバイダーを使用すると、アプリケーションの需要に応じて割り当てるコンピューティングキャパシティーが決定されるので、Amazon EC2 と Fargate を組み合わせてスポット料金オプションやオンデマンド料金オプションで使用できる柔軟性が得られます。

セキュア

Amazon ECS はお客様自身の Amazon VPC でコンテナを実行するため、セキュリティグループとネットワーク ACL を使用してアクセスを制御できます。コンピューティングリソースは他のお客様と共有されません。また、IAM を使用して各コンテナにきめ細かなアクセス許可を割り当てて、各サービスへのアクセスを制限し、コンテナがアクセスできるリソースを制限することもできます。この高レベルの分離により、Amazon ECS を使用して安全性の高いアプリケーションを構築できます。

コストに合わせて最適化

Amazon ECS では、Fargate スポットタスクまたは Amazon EC2 スポットインスタンスを使用して、ステートレスで耐障害性のあるアプリケーションを実行するためのオンデマンド料金と比べて最大 90% の割引を実現できます。Savings Plan を使用して、永続的なワークロードに対して最大 50% の割引を実現できます。また、スポットインスタンスをオンデマンドインスタンスやリザーブドインスタンスと組み合わせることで、Amazon ECS クラスターを大規模かつ簡単に実行できます。

ユースケース

###バッチ処理 AWS Batch を使用して Amazon ECS でシーケンシャルまたは並列バッチワークロードを実行できます。AWS Batch を使用すると、送信されたバッチジョブのボリュームと特定のリソース要件に基づいて、コンピューティングリソースの最適な量とタイプを動的にプロビジョニングすることで、数十万のバッチコンピューティングジョブを簡単かつ効率的に実行できます。

ウェブアプリケーション

自動的にスケールアップおよびスケールダウンするウェブアプリケーションを構築し、複数のアベイラビリティーゾーンにわたって可用性の高い設定で実行できます。Amazon ECS で実行することで、ウェブアプリケーションは AWS のパフォーマンス、スケール、信頼性、および可用性の恩恵を受けることができます。さらに、サービスは、ウェブアプリケーションの負荷分散のための Application Load Balancer や、ネットワーキングのための VPC など、いくつかの AWS ネットワーキングおよびセキュリティサービスとデフォルトで統合されます。