CSS
CSS(Cascading Style Sheets)は、ウェブページの見た目を整えるためのスタイルシート言語で、HTMLやXMLと組み合わせて使用されます。CSSは、フォントのサイズや色、レイアウトの配置、アニメーション効果などを定義するために使用され、ウェブデザインの基本要素として欠かせない存在です。HTMLで構造を構築し、CSSでデザインを加えることで、視覚的に魅力的なウェブサイトが構築可能です。
CSSの歴史
CSSは1996年にW3C(World Wide Web Consortium)によって初めて標準化されました。その後、1998年にはCSS2がリリースされ、より多くの機能とブラウザサポートの強化が進みました。2000年代後半から2010年代初頭にかけて、インターネットの普及とともにCSSの重要性が高まり、レスポンシブデザインや高度なアニメーションのために、CSS3が標準化されました。CSS3では、メディアクエリ、グリッドレイアウト、フレックスボックス、トランジションなどの多くの新しい機能が追加され、現在もアップデートと改善が続けられています。
各バージョンの特徴
- CSS1: 最初の標準規格で、文字のフォントやサイズ、色など基本的なスタイリングのみをサポートしていましたが、ページのデザインの基本を構築する役割を果たしました。
- CSS2: より高度な機能が追加され、ページレイアウトの幅が広がりました。特にポジショニング(positioning)、印刷スタイル、z-index、セレクタの強化が特徴です。
- CSS2.1: CSS2に対する微調整が行われ、より多くのブラウザでサポートされるようになりました。主に仕様の修正やバグの修正が中心でした。
- CSS3: モジュール化によって異なる機能が独立した開発を可能にし、メディアクエリ、フレックスボックス、アニメーション、グラデーション、影(box-shadow、text-shadow)などのビジュアルエフェクトが追加されました。CSS3以降、デザイン表現の幅が大きく拡張され、特にレスポンシブデザインの実現が容易になりました。
CSSのドキュメントとウェブサイト
CSSの公式ドキュメントは、W3Cの公式サイトおよびMDN Web Docsで提供されています。これらのサイトには、CSSの基礎から高度なトピックまで、豊富なリソースが用意されており、セレクタ、プロパティ、レイアウト技術、アニメーションなどについて学べます。特にMDNは、チュートリアルやサンプルコードも多く、実践的な知識を習得するのに役立つリファレンスとなっています。