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Go言語(Golang)

Go言語(一般に「Golang」とも呼ばれる)は、シンプルで効率的なシステムプログラミング言語です。Googleで開発され、2009年に公開されました。Goは、効率的な並行処理(goroutines)、静的型付け、高いパフォーマンス、そして開発効率をそなえた言語として、システムプログラムやウェブサーバー、クラウドネイティブアプリケーションの開発に広く利用されています。

Go言語の歴史

Go言語は2007年、Googleのエンジニアであるロバート・グリースマー(Robert Griesemer)、ロブ・パイク(Rob Pike)、ケン・トンプソン(Ken Thompson)によって設計が開始されました。彼らの目標は、当時のプログラミング言語(特にC++やJava)の複雑さを避けつつ、シンプルで使いやすく、高いパフォーマンスを実現する言語を作ることでした。

2009年にオープンソースプロジェクトとして公開され、2012年に最初の安定版であるGo 1.0がリリースされました。これにより、Goは企業や個人プロジェクトにおいて信頼性のある選択肢として認知され始めました。

Go言語の作者

Go言語は3人の開発者が主導しゅどうしました:

  1. ロバート・グリースマー(Robert Griesemer)
    仮想かそう機械やコンパイラの設計で知られるコンピュータ科学者。
  2. ロブ・パイク(Rob Pike)
    UNIXやPlan 9オペレーティングoperating システムsystemの開発にも関与したプログラマ。
  3. ケン・トンプソン(Ken Thompson)
    UNIXの共同開発者であり、コンピュータ科学の分野で数々かずかず①の功績を残している人物。

Go言語のバージョンの特徴

Go言語は、Go 1.0以降、互換性を重視したバージョン管理ポリシーpolicyを採用しています。以下は、主要なバージョンの特徴です:

  1. Go 1.0(2012年)
    Goの基本的な構文、静的型付け、ガベージgarbage コレクションcollection、goroutines(軽量スレッドthread)を導入。

  2. Go 1.11(2018年)
    Go Modules(依存管理システム)が導入され、プロジェクトの構造化が容易に。

  3. Go 1.14(2020年)
    goroutinesのプリエンプションpreemption(中断)による並行処理性能の向上。

  4. Go 1.18(2022年)
    ジェネリクス(Generics)が追加され、コードの再利用性が大幅に向上。

Go言語の公式ドキュメントとウェブサイト

Go言語の公式ウェブサイトは https://go.dev/ です。
公式ドキュメントやチュートリアルtutorial、パッケージの検索(pkg.go.dev)など、開発者向けのリソースが充実しています。

Go言語の関連ツール

  1. 標準ツールチェーン

    • go build: コンパイルツール。
    • go test: テストフレームワーク。
    • go fmt: コードフォーマッタ。
  2. Go Modules
    Go 1.11で導入された依存管理システム。依存関係を簡単に管理できる。

  3. Delve
    Go用デバッグツール。並行処理のデバッグにも対応。

  4. gopls(Go Language Server)
    エディタでの補完や静的解析を提供。

  5. Visual Studio Code(VS Code)拡張
    Go拡張機能が提供するコード補完、Lint、デバッグ機能。

  6. docker + Go
    Goで開発する際にDockerを利用してコンテナ化することが一般的。

まとめ

Go言語は、そのシンプルさ、並行処理の効率、強力なツールチェーンによって、現代のソフトウェア開発において重要な役割を果たしています。特に、クラウドネイティブなアプリケーションやマイクロサービスの分野での需要が高まっています。